2019年1月12日土曜日

ミニミニジオラマ「桜の咲く道」を作る【前編】



次回は本気を出すと宣言したので、ちゃんと工作をしよう。「本気でこの程度か?」って言わないでくださいね。

まぁ先頭の画像にある小さなジオラマを作った。一から作るのは多分10年ぶりぐらいだ。資材も、10年とかそれ以上眠っているものばかりだ。

前の話でも書いたが、そんな家中に転がっている資材を整理したり少しでも減らすためにも、色々作りたいとは思う。

以上なのだが、今回はこの制作過程を細々と、いつもどおりの余計な話も織り交ぜながら載せていく。結果、今までからは考えられないくらい長くなる。

3回に分けるが、1回目「前編」は土台と線路の敷設まで、2回目「後編」はそこからの仕上げ。3回目は「おまけ」として完成撮影会?を載せる。

さて始めよう。某大手100円ショップで購入したこの正方形?のケース。

カバーを外す。

この大きさだと、鉄道系ではBトレぐらいしか飾れない。(Bトレ以外も飾ることができるがそれは後述)

実はこの段階で何を作るか決めていなくて、方向を変えつつ構図を考える。

構図が決まった。決めの細かいスタイロフォーム(住まいとかの断熱材)が発見されたのだが、それをこんな形に切り出した。

ケースの土台に貼り付けるために、ボンドを塗る。写真のように「発泡スチロール用」を使う。普通のよくある、私もよく使う「ゴムボンド」だと、スタイロフォームは溶ける。

貼り付ける。言うまでも無いが、塗ってからしばらく(5分とか?)置いてから貼る。
手前の側面は、上が狭くなるように、斜めにカットした。このあとの工程の関係で、この斜面の切り口は多少雑でも良い。

ケースをかぶせる。
案外適当に切って配置した結果、ケースが閉まらなくなるという事態に過去何度か遭遇してきたという記憶が、この慎重さにつながっている。

土台を作ったので、下地塗装をおこないたい。
このようなもの(モデリングペースト)が発見された。別に下地はジェッソ(後述)でもなんでも良い。いっそサーフェーサを吹き付けて....はダメ。スタイロフォームが溶ける。

10年?の経年により、「半固形」になっていた。水を入れて、よく混ぜる。

全体に塗った。繰り返すが、この工程は無くても良いだろう。

紙粘土。
これは発掘品では無い。大手某100円ショップでこのために買ってきた。(こうして資材は減らないのだ)
実は沢山持っていたのだが、経年により個体になってしまい、処分した記憶がある。
6才以上は使って良いらしい。

斜面の部分に盛る。

水をつけたり、ヘラで整えたり、でなるべく平らにする。

ここで、小さい金属製の定規を用意。別に金属製の定規で無くても良い。プラバンとかでも良いだろう。

45度ぐらいの角度で、等間隔に筋を入れていく。定規は引くというより押し付ける感じ。

端まで入れたら

反対向き45度で線を入れる。結果、このように格子状になる。
しかし、下手くそだ。実は私には「ジオラマの師匠」がかつていらっしゃって、その方に教わった方法だが、その師匠ならこんなボコボコにはならない。まぁこれも「味」ってことで。

次に道床を貼る。KATOのコルク道床。これも多分10年前ぐらいのものだと思うが、発見されたので使おう。多少欠けているが、それはいくらでも誤魔化せるので問題ない。

少しカーブしているので、直そうとしたら、割れた。

なんと、もう劣化どころか風化?している。簡単に割れてしまう。ダメだこれは。
10年どころか、30年ぐらい前、子供の頃買ったものかもしれない。

というわけで、本当に10年ぐらい前のものをさらに探し出した。

ええっとこの画は....ああ、道床と関係なく、ここで、道路と歩道を分ける線を鉛筆で書き入れたんだった。あと、道床の位置決めをしたところ。

位置が決まったら、貼り付ける。ここはゴムボンドで良い。

端のはみ出たところを、ケースの土台の縁に沿って切る。

道床敷設完了。

やっぱ心配なので、ケースがはまるか確認。

下地を塗る。ここは茶色のジェッソを使う。先程のモデリングペースト同様、ジオラマ制作以外で、本当は何に使うのかよくわからないが、多分絵画のキャンバスとかの下地に使うのだろう。

だが、これも経年により、半固形になっている。そこで「万年皿」を用意。

無理やり絞り出して、水で溶く。これを道床とその周囲と、上部などに塗る。

いや、ここはちゃんとしよう。使うたび絞り出すのは面倒だ。空き瓶用意。

アクリル溶剤も用意。

瓶に絞り出す。何かに似ている。

こうするともっと似てくる。(やめんか!)

アクリル溶剤を入れて混ぜる。水でも良いのだが、あまりこの状況で水だけで希薄すると、プラスチック面に塗りにくくなりそうで怖いので。一通り混ぜたら、水も少し入れて、さらに混ぜる。

そして、さらに発掘されたアクリル絵の具。昔、銀座でおこなわれたイベント用のレイアウトの作成を依頼されて作ったときに、やはり同じ用途で買ったような。

これは固形化していなかったが、万年皿に出して、塗りやすい濃さにする。
写真を取り忘れたが、先程定規で線をいれた、石垣(ブロック?タイル?)に塗る。ガッツリ塗らないで、溝まで塗らず、表面だけ塗る。次の次の写真参照。
それと、上面の道路になる部分もこのグレーで塗装。

白くて、目の荒い粒子が入ったジェッソを用意。これも「固形化」していなかった。
どれも古いものだが、固形化するかどうかを分けるのはどこだったのだろう。

歩道に塗る。ここで塗ったこの白い部分が歩道になる。粒子が荒い塗料なので、土のようになる。ここに適当に色を上から塗れば、それだけで未舗装な道になる。
先程の石垣の塗装だが、表面だけ塗ることにより、このように溝がはっきりして良い。まぁそれは好みかも知れない。
私の場合、ありがちなのは、このへんで、作業を止めてしまう事が多々あるということである。

参考に、このようなものも発見された。作りかけジオラマである。線路とバラスト撒きまで済んでいるだけ、マシではある(当社比)。これも後日なんとかしよう。

いいや、今回はなんとしても完成させよう。線路を置いてみる。長さが決まったら

一度線路を抜いて、枕木を切る。

両面テープを貼る。この幅の両面テープだと、道床全体をカバーできない。でも、カバーする必要は無い。私は昔から、道床の中心に合わせて貼り付けていたのだが、

ふと思った。一度剥がす。ジェッソが少し剥げたが、この程度なら気にしなくて良い。

このように、両面テープが道床の幅より狭い場合、

道床の端に合わせて貼った方が良いような気がしてきた。理由は後述。

道床同様、端をカット。

両面テープに枕木を貼る。

線路を挿す。

カット位置に油性ペンで印を付ける。

この印をラジオペンチで

切断。

切断面を金属にも使えるヤスリで平にする。
ヤスリの写真は撮ったが私はグラインダで削った。そのシーンは社外秘(嘘、グラインダがあるところの散らかりようが半端ないだけ)

線路をまた挿す。

バラストを撒く。まずは道具。
これも発掘された、100円ショップで買った調味料入れ。普通はソースとかを入れるのだろう。ここにバラストが入っている。

かつて、「秘伝のタレ」と呼んでいた、バラスト固着用の希薄したボンド。これも固まらず無事だった。まぁ希薄しているのだから当然だ。木工用ボンドそのものは、見るも無残な姿で発見されている。
少し洗剤を入っている。その配合の関係で秘伝と呼んでいたのだが、それほどの事ではない。はっきり言って適当である。
ただ、ご存知かも知れないが、木工ボンドは、乾くとツヤが出てしまう。それが前々から気になっていた。だから今回からはコレは使わず、

マットメディウムを買った。
(資材と道具を少しでも減らそうとしているのに、新たに買ってどうする!!)

線路の上に、ソース....じゃない、バラストを撒く。今回はKATOのグレー。というか、基本私はコレ。

一通り撒いたら

筆などで整える。別に筆で無くても良い。使いやすいものを使えば良い。

整えた。両面テープを上では無く、端に揃えた理由はこれ。上は重力の関係で問題ないが、側面の道床の斜めの部分は、斜めだけにバラスト落ちやすいと考えたからだ。

このままでは、まだまだ弱いというか、バラストが剥がれてしまうので、固着する。

さて、購入したマッドメディウム。

これを瓶に

入れて

水を入れて

初めて使うのでわからないので、とりあえず1対1ぐらい?

混ぜる。

こうして出来た「新・秘伝のタレ」を

線路上に

垂らす。少しダマになっている。水が多かったか、やっぱ洗剤は入れた方が良いのか?

垂らしながらも整えていく、私は写真のように楊枝とか、タミヤの調色スティックを使う。

少しずつ垂らしては、整える。

バラスト撒き完了。
このように、私のやり方では、ベチャベチャになるまで、液に浸すので、ツヤが出る木工用ボンドは、不適切と今更ながらに思ったのだ。

さて、整えた際にこぼれたバラストだが、これは、

もったいないから戻す。

スポイトは他の用途と使い回さない方が良いので、書いておこう。最近こういうところはちゃんとするようにしている。

こちらも書いておこう。

以上、ミニミニジオラマ、線路の敷設まででした。後編に続きます。

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